Webサイトリニューアルの際、多くの企業様が「企画コンペ」でWeb制作会社を選定します。 しかし、実はこれが「成果の出ない、使いにくいサイト」を生む最大の要因となっていることをご存知でしょうか。
せっかく新しくしたのに「見映えは良いのに成果が出ない」Webサイトになってしまう、という悲劇を避けるために、失敗しないリニューアルの進め方を解説します。
目次
1.Webサイトリニューアルに「丸投げ」はありえない
想像してみてください。あなたが一生に一度の思いを込めて、家族のための注文住宅を建てるとします。
まだ「どんな暮らしがしたいか」も「間取り」すら決まっていない状態で、「すべて君のセンスに任せるよ」と、建築家に丸投げしてしまうでしょうか?
ここに有名なエピソードがあります。
世界的ファッションデザイナーが、家族の邸宅設計を世界的建築家に依頼したときの話です。
完成したのは、コンクリート打ち放しの、息を呑むような傑作でした。しかし、実際に住んでみた彼女の感想は意外なものでした。

「寒すぎる」「使いにくい」
世界的建築家であっても、「住み手」の要望が抜け落ちた状態で、作り手の美学だけで突き進めば、「住みやすい家」ではなく、ただの観賞用の「作品」になってしまいます。
ビジネスにおけるWebサイトも同様です。
リニューアル後のWebサイトで、何を伝えたいのか、誰にどんな情報を届けるべきかという最も重要な中身まで、「企画コンペ」という形でWeb制作会社に委ねてしまえばどうなるか。
使いにくく、ビジネスに貢献しない「寒すぎるWebサイト」が完成してしまうのは明らかです。
2.Webリニューアルの「企画コンペ」が危険な理由
なぜWebサイトリニューアルの企画コンペが「命取り」になるのか。その理由は明確です。
Web制作業者は「作るプロ」であって、「経営のプロ」ではないからです。
彼らはあなたの会社のビジネスの専門家ではありません。そんな彼らが、Webサイトの中身を与えられずに短いコンペ期間で提案できる内容には限界があります。
他社の成功事例を焼き直しただけの提案
コンペの審査員受けを狙った、見栄えの良い「理想論」
といったあたりに落ち着くことは間違いないでしょう。
「中身」が決まっていない状態で行うコンペは、いわば「外観コンテスト」に過ぎません。
3.Webサイトリニューアルは「経営そのもの」である理由
Webサイトは、単なるデジタルカタログではありません。24時間365日、世界に向けて自社の情報を発信し続ける「貴社の分身」であり、「経営」そのものです。
株主へ 確かな成長戦略を。
顧客へ 比類なき提供価値を。
求職者へ熱い理念を。
これらはすべて、貴社の経営理念や経営戦略に直結するものです。
では、この「魂」を最も深く理解しているのは誰でしょうか?
会って数回の外部業者であるはずがありません。他でもない、Webサイトリニューアルを実施する企業の経営層の方々です。
外部の業者が短期間で経営哲学までを理解し、正しい正解を提案できるはずがないのです。
4.Webサイトリニューアル成功のカギは経営層にあり
成功するWebサイトリニューアルの手順は非常にシンプルです。
経営層が、Webサイトを作る前に、その中身を決める。

まず経営層自らが主導権を握り、Webサイトで発信すべき「内容(コンテンツ)」を決定すること。これが第一歩です。
とはいえ、経営をWebサイトという形に翻訳するには専門技術が必要です。
そこで必要なのが、単なるWeb制作業者ではなく、「コンサルティングパートナー」です。

5.Webサイトリニューアルの失敗しない進め方
コンサルティングパートナーは、貴社の経営戦略をヒアリングし、誰に、何を伝えるべきかという設計図を描きます。
この設計図が出来上がって初めて、制作会社を呼ぶのです。
この設計図通りに機能的な家を建てられるのはどこか。 そうやって、技術とコストを競わせます。
1. 経営者が主導権を持ち、リニューアル後のWebサイトの中身を決める。
コンサルティングパートナーと共に経営戦略を策定し、リニューアル後のWebサイトで「誰に」「何を」「どう伝えるか」を決定します。
2. 信頼できるパートナーとWebサイトの「設計図」を作る。
コンサルティングパートナーと協力し、決定したWebサイトの中身からWebサイトの設計図を作成する。
3. 設計図を基に、Webサイトを作るプロ(Web制作会社)を選ぶ。
完成した設計図通りに、最も高品質かつ適正コストでWebサイトを作れるのはどこかを競わせます。
これが、失敗しないウェブサイトリニューアルの進め方です。
Web制作会社に自社サイトの中身まで決めさせる「企画コンペ」に頼るのはもう終わりにしましょう。
