Web広告

指名キーワードの検索広告ほど無駄なものはない

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概要

Web広告を運用する管理職やマーケターの皆様、日々のレポートを見て「もっとも効率が良い項目」に予算を投下していませんか?実はそこには、見落としがちな大きな「錯覚」が潜んでいます。

目次

1. レポートに潜む「稼ぎ頭」の正体

Web広告のレポートを開くと、非常に効率よく購入や申し込みを獲得している「稼ぎ頭」の項目が存在します。それが「指名キーワード」です。

指名キーワードとは、社名や商品名、サービス名そのものを直接打ち込んで検索されるキーワードのこと。すでにあなたの会社を知っている人が検索するため、当然ながら購入率は非常に高く、もっとも「見栄えの良い」数字を叩き出します。

レポートの見栄えが良くなるため、多くの広告代理店は「指名キーワードの成績が良いので、ここにしっかり予算をかけましょう」と提案します。
しかし、ここで立ち止まって考えてみてください。その広告費、本当に必要でしょうか?

2. 飲食店で例える、指名キーワード広告の「違和感」

この状況を、人気の飲食店に例えてみましょう。
あなたのお店を目指して歩いてきたお客様が、今まさに店のドアを開けようとしています。その時、あなたは店から飛び出して、お客様の目の前でこう言います。
「いらっしゃいませ!これ、うちのチラシです!」
いかがでしょうか。非常に不自然な光景ですよね。

お客様はチラシを渡されなくても、そのまま店に入って注文してくれたはずです。それなのに、わざわざ印刷代や人件費をかけて、入店直前の人にアプローチをする。これは「本来不要なコスト」を支払っているのと同じです。

Webの世界でも全く同じことが起きています。
指名キーワードで検索するユーザーは、すでに公式サイトを探している人たちです。
実は広告を出していなくても、検索結果のすぐ下には「自然検索」という広告費のかからない無料の枠が存在し、そこには皆さんのサイトが一番上に表示されているはずです。

  • 広告(有料):高いコストを払ってクリックさせる
  • 自然検索(無料):すでに開いている「無料の扉」

広告があろうとなかろうと、ユーザーはサイトに辿り着く準備ができています。そこにわざわざ広告費を投じるのは、入口まで来たお客様にコストをかけてチラシを配るようなものなのです。
もちろん、すべての指名広告が無駄というわけではありません。例外として「守り」としての出稿が必要なケースも存在します。

  • 競合他社の妨害:ライバル企業が自社のブランド名で広告を出している場合
  • 検索結果の占有:重要なキャンペーン告知を最上部で行いたい場合

こうした「顧客を奪われないための防衛策」としての価値は認められますが、思考停止したまま「売れるから」という理由だけで予算を注ぎ込むのは危険です。

3. まとめ:予算を「既存ファン」から「新規顧客」へ

本当の意味での効率化とは、入り口でのムダな広告費を削り、その分を「自分たちをまだ知らない人」や「迷っている人」に届けるために使うことです。

  • 既存ファンへの広告:本来「タダ」で獲得できたはずの層への過剰投資
  • 新規顧客への広告:未来の事業成長を作る「新しい出会い」への投資

Web広告の本質的な価値は、数字の見栄えを良くすることではなく、新しい出会いを創出することにあります。その予算、もう中に入ろうとしているお客様への「チラシ」になっていませんか? 今一度、運用戦略を見直してみましょう。

この記事のおさらい(よくある質問)

Q.

指名キーワードの検索広告に予算をかけるのが無駄と言われるのはなぜですか?

A.

指名キーワードで検索するユーザーはすでに自社を知っており、自然検索でも一番上に表示される可能性が高いため、広告費をかけなくてもサイトに訪れる準備ができているからです。

Q.

指名キーワードでの広告出稿が必要な例外ケースはありますか?

A.

競合他社が自社のブランド名で広告を出して妨害している場合や、重要なキャンペーン告知を検索結果の最上部で占有したい場合などの「防衛策」としては出稿の価値があります。

Q.

Web広告の予算運用において、本当の意味での効率化とは何ですか?

A.

すでに自社を知っている既存ファンへの無駄な広告費を削減し、浮いた予算を「自社をまだ知らない新規顧客」へのアプローチに投資して新しい出会いを作ることです。